かねてから恐れていた「絶滅危惧家具」が、新たに絶滅家具となりました。
長く愛されてきた「北海道民芸家具」が、この9月に生産を打ち切り、廃業となります。
また1つ、良質の家具が、この世界から消えようとしています。
かねてから北海道産樺材の入手難は伝えられてきましたが、ここにきての不況と輸入低価格品の氾濫で、手を掛けた良質家具の販売減が続く中、ついに生産継続を断念することになりました。
2009年7月末までのご注文は、生産して納品いたします。
又、在庫品に関しては、9月末まで、ご注文を受け付けます。
以前からの販売商品のメンテナンスについては、継続して対応すべく準備しています。
「北海道民芸」という名で愛されてきましたが、現在は、クラレインテリア株式会社(上場企業のクラレの子会社)です。
クラレ創業者、大原孫三郎氏の民芸運動への傾倒から生まれた会社です。
又、良質家具の1つが、日本から消えてなくなります。
東南アジア・中国の品質の劣る家具が、この日本で「安い」ということで氾濫しています。
家具という商売に携わる人間として、寂しい限りです。