2007年10月14日日曜日

「クルーゾー警部」

久しぶりに、近所のビデオ屋(今や、DVDなのにビデオ屋とは?)で、レンタル¥100で「ピンクパンサーのリメイク版」を借りてきた。
ピーター セラーズ氏は、すでに死去されているので、クルーゾー役は、ジョージ マーチン(この人には、何度も失望させられた)で、ジャン レノも相棒役(ピーター セラーズの時は、おかしな中国人)で、刑事役で出ています。
結論から言うと、やっぱし「クルーゾーは、セラーズ」・・・ちっとも、面白くない、レノもさっぱり・・・。
いい役者は、喜劇をやると、面白いもだが・・・?
最近は、面白い喜劇がない・・・「さみしーー」
フジTVが鳴り物入りで宣伝した「有頂天ホテル(これも何かのリメイク物だったと思うが)」もタレントを揃えただけで、ドタバタだけで面白くもなかった。
この10年くらいのなかで面白かったのは、「ウービー ゴールドバーグの天使にラブソングを」。
山田 洋二監督の「とらさんシリーズ」ではないが、笑いのなかに、愛があり、寂しさあり、悲しさあり、喜びがあるのが、本当の喜劇(人の不幸は、笑える?)なのではないだろうか。
やはり、チャプリンは、偉大だ。
「街の灯」「ライムライト」・・・は、誰もリメイクに挑戦しないだろう。
だって、演じられる役者も監督もいないから。
今回見た「ピンクパンサー」も、チャップリンほどではないが、やはりピーター セラーズには、勝てなかった。
最近の映画は、興行収入を稼ぐ為、パートⅡだのリメーク物が多くなってつまらなくなった。
更に、コンピュターグラフィックの多様で、台本や役者の素晴しさで売るものが少なくなった。
前にも書いたが、「激流」など、多分、予算も少なく、メリル ストりーブの演技と台本だけでなりたっている作品でも、とても面白い作品ができあがっている。
やたらとCGを使った作品ばかりが増えてくると、いい役者が育たなくなる気がする。
昔、若くして、自動車事故で亡くなった、ジェームス デーンという役者(今で言えば、アイドル的に思われて、語り継がれているが)、多分、主演したのが4作だったと思うが、最後の作品「ジャイアンツ」で、10代から、多分60代までの人生を演じ、映画の最後で、パーティの舞台で酒に溺れての演技は、まさに、役者、凄い迫力、「エデンの東」などの青い役とは大違い、エリザベス テーラー(この映画をみて、この女優も、だだのオッパイがおおきばかりではないのが分かった)を相手に迫真の演技。
この人が、円熟味を増して、この10年、20年後の演技を見たかったし、喜劇を演じてほしかった。

0 件のコメント: